レイン・レイン・ゴー・アウェイ
Rain Rain Go Away

ナーサリーライム/外に遊びに行きたいの 雨よ早くあがって!

『Rain Rain Go Away レイン・レイン・ゴー・アウェイ』は、イギリスの古いナーサリーライム・子供の歌。17世紀かそれ以前より曲の原型が確認されているという。

歌詞は様々なバリエーションがあるようだが、最も一般的なフレーズは次のとおり。「雨よあっち行け、他の日にまたおいで」といったシンプルな内容となっている。

歌詞の一例

Rain rain go away,
Come again another day.
[ someone ] wants to play
Rain rain go away,

[ someone ]の部分には、人や動物などの名前が入り、外へ遊びに行くために雨が止むのを心待ちにしている様子が次々と繰り返し歌われる。

【YouTube】Rain, Rain, Go Away! Nursery Rhymes For Children

【YouTube】Rain, Rain, Go Away

スペインの方へ飛んで行け?!

17世紀頃の出版物で確認されている『Rain Rain Go Away』の歌詞の中には、歴史的にイギリスと対立関係にあったスペインの名前が登場するバージョンもあるようだ。

Rain rain go to Spain,
Fair weather come again.

「雨よ、スペインの方へ行ってしまえ」と露骨な名指しで歌の中に登場するスペイン。「spain」と「again」がちゃんとライム(韻)になっているところも興味深い。当時の歴史的背景が歌を通して残されており大変興味深い。

雨に関する日本の童謡あれこれ

雨に関する童謡といえば、日本では『あめあめふれふれ(あめふり)』が代表的な曲の一つとして思い出される。「雨よ止め」と願う『Rain Rain Go Away』とは対照的に、『あめあめふれふれ』では「母さんが迎えに来てくれる」と雨が降るのを心待ちにしている子供の明るく微笑ましい心情が描かれている。

「雨よ降るな」「晴れてくれ」と願う日本の歌としては、軒先に吊るす『てるてる坊主』の歌が広く知られている。「遊びに行きたいから雨が降らないでほしい」という心情が描かれている点では、『Rain Rain Go Away』の内容に近いと言えるだろう。

その他、『雨降りお月さん』、北原白秋作詞による『雨(雨がふります 雨がふる)』など、日本にも雨に関する素晴らしい童謡がたくさん存在する。外国の童謡との違いを意識しながら聴いてみると、また違った楽しみ方が感じられるだろう。

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