交響曲第8番(ドヴォルザーク)
ドヴォルザーク(Anton Dvorak/1841-1904)
『交響曲第8番ト長調』(作品88)は、ドヴォルザーク(ドボルザーク)が作曲した交響曲。1890年プラハにて初演された。
ボヘミア的で明るくのどかな田園的な印象が特徴で、知名度の点では第9番「新世界より」には及ばないものの、第7番などと同様に人気のある交響曲。
なお、第4楽章はボヘミア独立の英雄を描いており、チェロで奏される第1主題は、英雄の勇気と慈悲を表すテーマ、第2主題はトルコ軍楽(メフテル)を表している、との研究があるようだ(宇野哲之教授)。
写真:チェコ・南ボヘミア州 ターボル旧市街
【YouTube】ドヴォルザーク 『交響曲第8番』 第1楽章
日本の童謡『こがねむし』や『ひげじいさん』に似てる?
余談だが、ドヴォルザーク『交響曲第8番ト長調』第4楽章の一部のメロディは、日本の童謡『こがねむし(黄金虫)』や遊び歌『ひげじいさん』に似ているとのコメントをネット上で見かけることがある。
さっそくYoutube動画で聴いてみよう。演奏によっても異なるが、3分過ぎあたりから聴き始めれば、該当のそっくりメロディにすぐに遭遇できるはずだ。
【YouTube】ドヴォルザーク『交響曲第8番』 第4楽章
この個所では、上述のトルコ軍楽(メフテル)の形式が表現されている。このメロディが、聴く人によっては日本の童謡『こがねむし(黄金虫)』に聞こえたり、「とんとんとんとん ひげじいさん♪」と子供の遊び歌を思い出したりするようだ。
なお、『こがねむし(黄金虫)』に似たクラシック音楽は他にもある。「関連ページ」リンクを貼っておくので、比較しながら聞いてみると面白いかもしれない。
ちなみに、こうしたクラシック音楽と童謡・民謡の偶然の一致やよく似たメロディについては、こちらのお遊び企画「元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室」でまとめているので、こちらも是非お立ち寄りいただきたい。
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