交響曲第6番「田園」

ベートーヴェン/Symphony No. 6, Op. 68

『交響曲第6番ヘ長調』作品68「田園」は、1807年から1808年にかけて作曲されたベートーヴェン(ベートーベン)6番目の交響曲。

ベートーヴェンの9つの交響曲において唯一の5楽章で構成され、第3楽章以降の3つの楽章が連結されている。各楽章に表題がつけられており、後世の標題音楽の先駆をなす作品として評価されている。

標題音楽とは、音楽外の想念や心象風景を聴き手に喚起させることを意図して、情景やイメージ、気分や雰囲気などを描写した楽曲のこと。対義語は「絶対音楽」。

ベートーヴェンは田園を好み、ウィーンでは近郊を歩き回り、夏には田舎に生活して大自然に親しんだという。『交響曲第6番』初演時の楽譜では、「田舎での生活の思い出。絵画描写というよりも感情の表出」と記されている。

【YouTube】カラヤン ベルリンフィル

【YouTube】ヘルベルト・フォン・カラヤン (1967)

各楽章の標題一覧

第1楽章 田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め
Erwachen heiterer Empfindungen bei der Ankunft auf dem Lande

第2楽章 小川のほとりの情景
Szene am Bach

第3楽章 田舎の人々の楽しい集い
Lustiges Zusammensein der Landleute

第4楽章 雷雨、嵐
Gewitter und Sturm

第5楽章 牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち
Hirtengesänge – Frohe und dankbare Gefühle nach dem Sturm

ゲームBGMとしての「田園」

ベートーヴェン『交響曲第6番ヘ長調』第1楽章および第2楽章は、世界的に有名なストラテジーゲーム「シヴィライゼーション 4(Civilization IV)」BGMとして使用されている

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