オーボエ・ダモーレ協奏曲(J.S.バッハ)

チェンバロ協奏曲から再構成されたオーボエ・ダモーレのための協奏曲

J.S.バッハ『オーボエ・ダモーレ協奏曲』は、『チェンバロ協奏曲』の原曲として後世の音楽家らによって再構成された楽曲。

『チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調』から『オーボエ・ダモーレ協奏曲 ニ長調』BWV 1053が、『チェンバロ協奏曲第4番 イ長調』から『オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調』BWV 1055が、それぞれ再構成された。

photo: Concierto para oboe d'amore on YouTube

オーボエ・ダモーレ(oboe d'amore)とは、オーボエ属に分類されるダブルリードの木管楽器で、イタリア語で「愛のオーボエ」を意味する。

大きさ的にはオーボエとイングリッシュホルン(コーラングレ)の中間ぐらいで、形状はイングリッシュホルンと同様、楽器の先端部が洋ナシ状に丸く膨らんでいる。

音域的にはオーボエ属のアルトあるいはメゾソプラノに相当する。オーボエより短3度低く、豊かな低音域の響きが特徴。

元来はバロック期の古楽器で、J.S.バッハは『ミサ曲 ロ短調』や『マタイ受難曲』など、オーボエ・ダモーレを好んで用いている。

【YouTube】Bach - Oboe d'Amore Concerto in D BWV 1053 - 1/3

【YouTube】J. S. Bach - Concerto for Oboe d´Amore, A major, BWV 1055

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