アルプスの牧場

ヨーデル名曲/スズランの花咲けば レイホー 青春の胸が鳴る

「雲がゆく 雲がゆく アルプスの牧場よ」が歌い出しの『アルプスの牧場(まきば)』は、1951年(昭和26年)に発売された日本の歌謡曲。

歌詞では、スイス民謡・ヨーデル風の「レイヒ、レイホー、ハイホー」などの言い回しが多用され、アルプスの美しい高原と若き日の青春の夢や思いが重ね合わせて描写されている。

作詞は、『いつでも夢を』、『東京ナイト・クラブ』、『銀座カンカン娘』、『伊豆の踊り子』の歌詞を手掛けた佐伯 孝夫(さえき たかお/1902-1981)。作曲は、『月よりの使者』で知られる佐々木俊一(1907-1957)。

『アルプスの牧場』を歌った灰田勝彦(はいだ かつひこ/1911-1982)は、ハワイのホノルルで生まれたウクレレ奏者・歌手。ハワイアンやヨーデルで人気を博し、映画俳優としても活躍した。

なお、国鉄・JRの気動車における車内放送用オルゴールの曲『アルプスの牧場』(チロル民謡)は、タイトルは同じだが全く別の曲(いわゆる同名異曲)。

【YouTube】灰田勝彦 アルプスの牧場