アメリアの遺言
El testament d'Amèlia

ギター名曲/母に裏切られたアメリア姫が死の間際に言い放った遺言とは?

『アメリアの遺言 El testament d'Amèlia』は、スペイン・カタルーニャ州出身のクラシックギター奏者、ミゲル・リョベート(リョベット/Miguel Llobet/1878-1938)編曲によるスペイン歌曲。

リョベート(リョベット)の郷土であるカタルーニャ(カタロニア)地方の民謡をクラシックギター向けにアレンジした楽曲で、他にもリョベートはカタルーニャ民謡を十数曲も編曲しているが、この『アメリアの遺言』が特に有名で演奏機会も多いようだ。

写真:スペイン・マドリード王宮(Palacio Real de Madrid) 王座の間

歌詞の内容は?

『アメリアの遺言』の歌詞については、古い民謡ということもあって多少歌詞の細部にバラつきが見られるようだが、大まかなストーリーとしては、とある国のアメリア姫が夫に裏切られ、毒を盛られて命を落とすという昼ドラマのような重苦しい物語が展開される。

しかもアメリア姫の夫をたぶらかしたのは、なんとアメリア姫の継母。歌詞によっては継母ではなく実の母とするものもあるようだが、どちらにしても酷い話である(前者の方が血のつながりがないだけまだマシか)。

すべてを知っていたアメリア姫

アメリア姫はすべてを知っていたが、すでに毒が体にたまり、彼女は死の床に伏していた。医者に診せたがもう遅かった。もうろうとする意識の中で、アメリア姫が死の間際に継母へ(または実の母へ)言い放った最後の言葉(遺言)とは?その内容こそが、リョベート編『アメリアの遺言』の核心部分である。

カタルーニャ民謡『アメリアの遺言 El testament d'Amèlia』原曲の歌詞と日本語訳(大意)は動画の下で。

【試聴】アメリアの遺言 El testament d'Amèlia

【試聴】クラシックギターによるインストゥルメンタル

歌詞・日本語訳(大意)

EL TESTAMENTO DE AMELIA
アメリアの遺言

Amelia está enferma,
la hija del buen rey.
Condes la van a ver.
Condes y gente noble.

Ay, que el corazón se me marchita
como un ramillete de claveles.

アメリアは病に倒れた
偉大なる王の娘
伯爵や貴族たちが見舞いに来た

どんなに私の心が枯れ果ててしまったことか
このカーネーションの花束のように

Hija, hija mía,
¿de qué mal os quejáis?
El mal que yo tengo, madre,
bien que lo sabéis.

娘よ 私の娘よ
病の原因は何なんだい?
病の原因は お母様
貴方がよくご存じでしょう

Ay, que el corazón se me marchita
como un ramillete de claveles.

どんなに私の心が枯れ果ててしまったことか
このカーネーションの花束のように

Hija, hija mía,
de eso os confesaréis.
Cuando hayáis confesado,
el testamento haréis.

娘よ 私の娘よ
正直に言ってごらんなさい
遺言が成立するから

Ay, que el corazón se me marchita
como un ramillete de claveles.

どんなに私の心が枯れ果ててしまったことか
このカーネーションの花束のように

Un castillo dejo a los pobres
para que recen a Dios.
Cuatro a mi hermano Carlos.
Dos a la Madre de Dios.

城では貧しい者たちに神に祈らせた
4回 兄弟カルロスに
2回 聖母マリアに

Ay, que el corazón se me marchita
como un ramillete de claveles.

どんなに私の心が枯れ果ててしまったことか
このカーネーションの花束のように

Y a vos, madre mía,
os dejo a mi marido
para que lo tengáis en vuestra alcoba
como ya hace mucho tiempo que hacéis.

お母様 私は夫を残して逝きます
あなたがずっとベッドでしてきたことも

Ay, que el corazón se me marchita
como un ramillete de claveles.

どんなに私の心が枯れ果ててしまったことか
このカーネーションの花束のように