スカイ・ボート・ソング Skye Boat Song

スコットランド民謡

『スカイ・ボート・ソング Skye Boat Song』は、イングランド軍に敗れスカイ島(下写真)へ落ち延びるボニー・プリンス・チャーリーを描いたスコットランド民謡

1746年、スコットランドのジャコバイト勢力はカロデンの戦いでイングランド軍に大敗。王位を争ったボニー・プリンス・チャーリー(チャールズ・エドワード・ステュアート(Charles Edward Stuart/1720-1788)も命の危機にさらされた。

女装してスカイ島へ脱出

未来の王を助けようと、フローラ・マクドナルド(Flora MacDonald (Gaelic: Fionnghal nic Dhòmhnaill/1722–1790)は、ボニー・プリンス・チャーリーを女中に変装(女装)させ、付き人としてボートに乗せてスカイ島へ脱出させることに成功した。

『スカイ・ボート・ソング Skye Boat Song』の歌詞にある「フローラ」とは、このフローラ・マクドナルドのことを指している。

カロデンの戦いに関連する曲あれこれ

なお、スコットランドのジャコバイトに関連するスコットランド民謡としては、ほかにも『ロッホ・ローモンド』、『マイ・ボニー』などが有名。

また、イングランド軍の大勝利を祝って、ヘンデルはオラトリオ『ユダス・マカベウス』を作曲しており、その中の一曲『見よ、勇者は帰る』は日本では表彰式のテーマ曲として定着している。

ドラマ「アウトランダー」テーマ曲に

2014年から放送開始の英米共同制作テレビドラマ「アウトランダー Outlander」において、『スカイ・ボート・ソング Skye Boat Song』がメインテーマ曲として用いられた。

テレビドラマ「アウトランダー Outlander」では、1743年のスコットランドにタイムスリップした既婚女性の揺れ動く恋愛感情を描いた大人向けのラブロマンスが展開される。

【試聴】Outlander Main Title Theme "Skye Boat Song"

歌詞・日本語訳(意訳)

[Chorus:]
Speed, bonnie boat, like a bird on the wing,
Onward! the sailors cry;
Carry the lad that's born to be King
Over the sea to Skye.

<コーラス>
急げボートよ 鳥の如く
進め! 水夫は叫ぶ
王となるべき若者を乗せて
海を渡り スカイ島へ

Loud the winds howl, loud the waves roar,
Thunderclouds rend the air;
Baffled, our foes stand by the shore,
Follow they will not dare.
[Chorus]

風がうなり 波がとどろき
雷雲が空を裂く
うろたえる海岸の敵兵
追ってこい 出来るものなら

Though the waves leap, soft shall ye sleep,
Ocean's a royal bed.
Rocked in the deep, Flora will keep
Watch by your weary head.
[Chorus]

荒波の中 汝は安らかに眠る
海原は王のベッド ゆりかごのように
フローラが見守る 汝を疲れた顔を

Many's the lad fought on that day,
Well the Claymore could wield,
When the night came, silently lay
Dead on Culloden's field.
[Chorus]

あの日 大勢の若者が戦った
クレイモア(大剣)を振り回し
夜になると 静かに横たわる亡骸
カロデンの戦場で

Burned are their homes, exile and death
Scatter the loyal men;
Yet ere the sword cool in the sheath
Charlie will come again.

故郷は焼かれ 落ち延び 亡くなった
忠実なる戦士たちは散り散りになった
だが鞘の中で剣は輝く
チャーリーは再び帰ってくる

関連ページ

ロッホ・ローモンド
ジャコバイトの反乱が関連している?
マイ・ボニー
マイボニーとは「ボニー・プリンス・チャーリー」のこと
有名なスコットランド民謡
『蛍の光』、『アニーローリー』、『故郷の空』、『ロッホ・ローモンド』など、有名なスコットランド民謡の歌詞・日本語訳・試聴