『セレナード(Serenade)』は、ビゼー作曲のオペラ『美しきパースの娘』で演奏されるアリア。NHK「みんなのうた」で、「小さな木の実」として放送されたことで有名。
ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet/1838-1875)は、オペラ『カルメン』、『アルルの女』などで知られるフランスの作曲家。モーツァルトと同様に短命で、38歳の若さで亡くなっている。
オペラ『美しきパースの娘(La jolie fille de Perth)』は、ビゼーによる全4幕のオペラ。ウォルター・スコット(Walter Scott/1771-1832)の小説『The Fair Maid of Perth』(1828)を原作とする。
「小さな木の実」の日本語歌詞は、数々のクラシック・洋楽の日本語カバーを手がける作詞家の海野洋司(うんの ひろし)によるオリジナル。
「坊や 強く生きるんだ」と今は亡き父親の言葉を思い出す少年。秋に二人で拾った古ぼけた木の実をにぎりしめ、あたたかいパパの思い出を胸に、一人前向きに生きていく・・・。
亡くなった父親との会話を振り返るというストーリーは、同じくNHK「みんなのうた」で放送された『グリーングリーン』でも同様に見られる。
『グリーングリーン』の初回放送は、1967年4月。『小さな木の実』の初回放送は1971年10月。おそらく、『グリーングリーン』のヒットを受けて、「父親と息子シリーズ」の第2弾的な位置づけだったのだろう。
海野洋司(うんの ひろし)氏によるその他の有名な日本語カバー作品としては、NHK「みんなのうた」で1975年12月から放送された「白い道」がある。
歌詞の内容は、「父親と息子」を描いた「小さな木の実」(季節は秋)とは対照的に、「母親と息子」がテーマとなっている。今では「遠い国へ行ってしまった」母親に語りかけるように、北国で過ごした冬の思い出をしみじみと歌い上げる切ない内容となっている。
「白い道」は、言ってみれば、「小さな木の実 母親バージョン in 北国の冬」といったところだろう。「亡き母親の思い出」は、お涙頂戴のテーマとして定番ともいえる。
「白い道」のオリジナルは、バロック末期のイタリアの作曲家ヴィヴァルディが1725年に出版した12曲から成るヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』第4番の第2楽章。いわゆるヴィヴァルディの「四季」より「冬」と呼ばれている有名なクラシックだ。
A la voix D'un amant fidele
Ah! reponds ma belle Ain si qu'au trefois
A ma voix daigne encore paraitre
ouvre ta fenetre ainst qu'aut refois!
Ah! parais, tu sais si j'aimire
Ton charmant sourire, tes divins attraits!
De tes yeux qu'un rayon de flamme
Penetre mon a me et m'onvre les cieux!
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