月火水木 げっかすいもく なわとび歌

なわとび遊びで歌われる定番のなわとび歌・わらべうた

『月火水木(げっかすいもく)』または『月火(げっか)』は、子供のなわとび遊びで歌われる、知る人ぞ知るなわとび歌。特に長縄跳びの歌として知られる。

正式な曲名・題名はないようだが、他の類似の曲名と区別するため、便宜上このページでは上述の表記とした。

長なわとびのイラスト

ネットで簡単に調べてみると、この縄跳び歌が歌われる地域としては、中部・関東・東北地方などに広まっているように見受けられた。

該当地域の子供たちの間では、短く『月火(げっか)』と呼ばれることが多いようだ。この『月火(げっか)』について、ネットで確認できた歌詞を簡単にまとめてみた。

なお、これ以外の有名な縄跳びの歌については、こちらのページ「縄跳びの歌・なわとび歌」で一覧にまとめている。

 

山風そよ吹けば系

『月火(げっか)』の歌詞の一例として、まず「山風そよ吹けば系」をご紹介したい。

月火水木金土 日曜日
山とせ そよ吹けば
さくらの富士越えて
ピーヒャラ ピーヒャラ 三大師
おわりの神様 四大師
それ入ろ それ抜けろ

次のような歌詞も見られた。

月火水木金土 日曜日
やまとせ そよふけば
さくらの はながさく
ふみこえて ぴーひょろ
ぴーひょろ かんがえる
となりの○○ちゃん でてください

こんな歌詞もあるようだ。

月火水木金土 日曜日
山風 そよ吹けば
桜の 花が散る
それ ぴーひゃら ぴーひゃら
なんまいだ♪

ちなみに、なわとび歌『大波小波(おおなみこなみ)』には、地方によって「風が吹いたら山よ」という歌詞で歌われるケースがあり、『月火(げっか)』の歌詞にもある風や山という共通点が見られるのが興味深い。

いなばの白うさぎ系

秋田県広報協会の情報誌「ホットアイあきた」通巻406号(1996年5月発行)によれば、秋田県で次のような『月火(げっか)』の歌詞が歌われていたようだ。

月火水木金土 日曜日
いなばの 白うさぎ
ぴよんすけ ぴょんすけ
お殿様 お姫様 逃げ出した
いち発車 に発車 さん発車
一ぬけろ 二ぬけろ 三ぬけろ

いなばの白うさぎ(因幡の白兎)とは、日本神話(古事記)に登場するウサギ。ワニの背中を飛び跳ねて川を渡るシーンが特に有名。

写真:大黒様と因幡の白兎像

不明な点が多い謎のなわとび歌

『月火(げっか)』の歌詞については、「山風そよ吹けば系」についても、「いなばの白うさぎ系」についても、その由来や起源・ルーツなど詳細は不明。

歌詞のストーリーとしては、秋田県の「いなばの白うさぎ」の歌詞がある程度意味が通っている印象で興味深い。

また何か分かり次第、このページで取り上げていく予定。

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