ヴィヴァルディ「四季」は、1725年出版の12曲から成るヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』の第1番から第4番の総称。
タイトルの通り、第1番「春(La Primavera)」、第2番「夏(L'Estate)」、第3番「秋(L'Autunno)」そして第4番「冬(L'Inverno)」 とそれぞれの季節の情景が描かれている。
「四季」の各協奏曲はそれぞれ三つの楽章から成っており、それぞれの楽章には曲の情景を説明するソネット(詩)が付されているのが特徴。ソネット部の作者は不明だという。
第4番「冬(L'Inverno)」の第1楽章では、実も凍るような冷たい雪景色の様子が描かれているのに対し、第2楽章では暖炉のある暖かい部屋の中でゆったりと穏やかに流れる時間が描写されている。
ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi/1678-1741)は、バロック末期のイタリアの作曲家。サン・マルコ大聖堂付きオーケストラの一員であった父親からヴァイオリンを学んだ。
10歳より教会付属の学校に入り、25歳に彼は司祭に叙階される。気管支喘息を患っており、ほとんどミサをあげることがなかった。司祭になると同時にヴェネツィアのピエタ慈善院付属音楽院でヴァイオリンを教えはじめ、その後、数多くの作曲をし、各地を演奏旅行して回った。
第4番「冬(L'Inverno)」第2楽章ラルゴ(Largo)のメロディーには、『白い道』のタイトルで日本語の歌詞が付けられている。NHK「みんなのうた」で放送され、幅広い年齢層から広く親しまれている。
『白い道』の歌詞は、母親と昔一緒に歩いた雪の道を懐かしむ切ない内容だ。作詞者である海野洋司(うんの ひろし)氏は、クラシックや洋楽の訳詩・作詞をいくつか手がけている。
例えば同じくNHK「みんなのうた」で放送された『小さな木の実』は、ビゼー作曲の歌劇「美しきパースの娘」中の「セレナード」に海野氏が歌詞をつけたものだ。『白い道』が母親の歌なのに対し、『小さな木の実』は父親の歌となっているのが興味深い。
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