康定情歌 こうていじょうか

チベットと中国の交易で栄えたチベット族自治州の町・康定

康定の町並み

中国の民謡『康定情歌(こうていじょうか)』で知られる康定県(こうていけん)は、四川省のカンゼ・チベット族自治州における州都。

県と同名の町「康定」(上写真)は、標高 2,500m所で密集する比較的小さな町で、古くからチベットと中国の交易の中継地として栄えた。中国語では「カンティン(Kāngdìng)」、チベット名はタルツェムド(dar rtse mdo)と表記される。

『康定情歌』は、1946年に福建省出身の音楽学生・呉文季が康定で採取した民謡『跑馬溜溜的山上』が原曲とされ、音楽学院の教授により編曲されたとされる。

歌詞では、風光明媚な康定の情景と男女の恋が歌われている。『康定情歌』の「情歌」とは「恋歌」いわゆる「ラブソング」を意味している。

映画「レッドクリフ」主題歌の女性歌手alanとの関係

三国志の名場面「赤壁の戦い」を描いた2008年公開の映画「レッドクリフ」において、主題歌を歌ったチベット族の女性歌手alan(アラン)。

alan(アラン)の出身地は、中国・四川省のカンゼ・チベット族自治州・丹巴県(ロンタク県)で、幼少期を康定で過ごした。康定にいた頃から既に二胡や歌を習っており、オーディションなどで得意の二胡を披露していたという。

YouTubeには、alanが歌う『康定情歌』の動画もアップされていた(2013年9月現在)が、CDとして正式な音源がリリースされているかは不明。康定で育った彼女としては、きっと『康定情歌』への思い入れも人一倍に違いない。

【試聴】康定情歌