
ヨハン・シュトラウス2世の祖国オーストリアは、中央ヨーロッパで600年以上ハプスブルク家の帝国として君臨し、20世紀の始め頃まではイギリス、ドイツ、フランス、ロシアとならぶヨーロッパの列強の一角として名を馳せていた大国だ。ヨーロッパ王家の名門の本拠地として華やかな文化が花開き、特に数多くの音楽家達が活躍した首都ウィーンは「音楽の都」として知られている。その中から今日の日本でも特に有名な音楽家を何人か取り上げてみたい。
モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart/1756-1791)は、オーストリアのザルツブルク生まれ。ザルツブルクは、世界中の音楽愛好家にとっていわば巡礼地になっており、とりわけザルツブルク音楽祭の開催される夏のシーズンはホテルはどこも満員で、モーツァルトの生家のあるゲトライデ通りは大きな賑わいを見せる。モーツァルトは25歳になるとザルツブルクを出てウィーンに定住。フリーの音楽家として演奏会、オペラの作曲、レッスン、楽譜の出版などで生計を立てた。1791年に35歳の若さで亡くなった。
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ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven/1770-1827)は、ドイツのボン生まれ。1792年からウィーンに移住してハイドンに師事した。ウィーン移住前、16歳のベートーヴェンはかねてから憧れを抱いていたモーツァルトにウィーンで出会い、弟子入りを申し入れたという逸話が残されている。
ベートーヴェンが亡くなったとき、ウィーンには嵐が吹き荒れていたという。臨終の床のベートーヴェンは、すさまじい稲妻と雷鳴の轟きと共に起き上がり、自分の拳を睨みつけ、目に見えぬ何者かと戦うようなしぐさをしたかと思うと、そのまま息を引き取ったと伝えられている。その葬儀は3万人もの人々が駆けつける異例のものであった。
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フランツ・ペーター・シューベルト(Franz Peter Schubert/1797-1828)は、ウィーン生まれの作曲家。父フランツ・テオドールは教区の教師、母エリーザベト・フィッツは結婚前ウィーン人家族のコックをしていた。
シューベルトはモーツァルトを尊敬していた。1816年6月14日のシューベルトの日記では、モーツァルトの音楽を聴いたシューベルトが、モーツァルトをこれ以上無いほど賞賛している記述が確認されているという。またモーツァルトが生活していたザルツブルクへの旅行時、聖ペーター教会のミヒャエル・ハイドンの記念碑を訪れ、感動と共に涙を流したという日記も残されている。ちなみにモーツァルトは35歳の若さで亡くなったが、シューベルトは更に短命で1828年に31歳で死去している。
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ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms/1833-1897)は、ドイツのハンブルク生まれ。大バッハ、ベートーヴェンと並びドイツ音楽に於ける「三大B」と称される一人。1862年からウィーンに永住。『ドイツ・レクィエム』などの作品で高い評価を確立し、偉大な作曲家の一人として注目を集める存在となった。1897年4月3日、肝臓ガンによりウィーンで逝去。
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ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan/1908-1989)は、ザルツブルク生まれの世界的に有名な指揮者。1955年よりヴィルヘルム・フルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務め、一時期それと併せてウィーン国立歌劇場の芸術監督の地位にもあったことなどから、楽壇の「帝王」と呼ばれた。20世紀後半のクラシック界のみならず世界中で最もよく知られた巨匠(マエストロ)だ。
映画『ターミネーター』でお馴染みのあのシュワちゃんもオーストリア出身だ。アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Alois Schwarzenegger/1947-)は、オーストリアのシュタイアーマルク州(Steiermark)生まれ。21歳の時にアメリカに移住した。ボディービルダーとして有名となり、その鍛え抜かれた肉体は「オーストリアン・オーク(オーストリアの樫の木)」と称された。
その後俳優業に転進し、1970年『SF超人ヘラクレス』でデビュー。1982年の『コナン・ザ・グレート』でブレイクを果たし、『ターミネーター』(1984)でアクション映画俳優として確固たる地位を築き上げた。
2003年8月、カリフォルニア州知事のグレイ・デービス(Gray Davis)がリコールされたことを受け知事選へ出馬し、10月7日にカリフォルニア州知事に見事選出された。
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