「夢路より(夢見る人)/Beautiful Dreamer」は、フォスターの死後まもなく発表された彼の遺作。 「晩年~悲運の事故死」のページにもあるとおり、フォスターは1864年1月13日に37歳の若さでこの世を去っており、この「夢路より(夢見る人)」はその死の数日前に完成したと伝えられている。
晩年のフォスターは、20代半ばのような創作意欲・能力もなく、妻と子供と離れ、ニューヨークの安宿で安酒をあおって堕落の生活を送っていたとされている。遺作となった「夢路より(夢見る人)」からは、廃れていく自分の人生を美しい旋律に昇華させることで苦しい現実から逃れようともがくフォスターの姿が目に浮かぶ。まるで自分の死を予感していたような不思議な印象さえある。
2番の歌詞の「Mermaids are chaunting the wild lorelie」という部分で、「Mermaids(人魚)」や「lorelie(ローレライ)」といったワードが登場するが、これらは恐らくドイツ民謡「ローレライ」のことを暗示的に指していると思われる。
ローレライの岩の上には金髪を梳いている美しい少女がいて、その魔性の歌声に心を奪われた船乗り達が舵をあやまり岩に激突したという伝説があるが、ローレライに対してフォスターが抱いているイメージが「夢見る人」のそれと近いものであったことが伺える。
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Beautiful dreamer, wake unto me,
Starlight and dewdrops are waiting for thee;
Sounds of the rude world heard in the day,
Lull'd by the moonlight have all pass'd away!
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
星の光と露の雫が汝を待つ
粗暴な俗世の喧騒は
月の光に優しく照らされ、すべて過ぎ去りぬ

Beautiful dreamer, queen of my song,
List while I woo thee with soft melody;
我が歌の女王、美しき夢見る人よ
汝への愛の調べを聴き給え
Gone are the cares of life's busy throng,
Beautiful dreamer, awake unto me!
Beautiful dreamer, awake unto me!
雑踏に犇く日々の悩みは消え去らん
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ

2
Beautiful dreamer, out on the sea
Mermaids are chaunting the wild lorelie;
Over the streamlet vapors are borne,
Waiting to fade at the bright coming morn.
美しき夢見る人よ、海原に出でん
人魚たちがローレライの歌を口ずさむ
小川の上にかすみが立ちこめ
朝の日差しに消え行くのを待つ

Beautiful dreamer, beam on my heart,
E'en as the morn on the streamlet and sea;
美しき夢見る人よ、我が心の希望の光
小川や海の朝の中で
Then will all clouds of sorrow depart,
Beautiful dreamer, awake unto me!
Beautiful dreamer, awake unto me!
悲しみの雲海は消え去りゆかん
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
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| 夢みる人―作曲家フォスターの一生 |
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| The Civil War - Traditional American Songs |
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