アメージンググレース メロディ・歌詞のルーツ

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 旧約聖書~ダビデ王から息子ソロモンに託された神殿建設

 「オルニー讃美歌集(Olney Hymns)」の第41番目の詩「信仰の回顧と期待(Faith's Review and Expectation)」で参照されている「1Chr 17:16,17」とは、旧約聖書の中の「歴代志(上)」第17章第16節から第17節(First Chronicles, chapter 17, verses 16 and 17)を意味します。ジョンニュートン牧師は、聖書の一部分をこうして参照しながら、牧師の説教とともに賛美歌を詠唱していたようです。

 「歴代志(上)」第17章では、神殿を建てようとしたダビデ王に対して、預言者ナタンが神の啓示を伝えるシーンが描かれています。この啓示に従い、エルサレム神殿はダビデ王の死後に息子ソロモンによって建設されることになります。全部で27節ありますが、ジョンニュートンが引用したのは、神の啓示を聞いたダビデ王が神の恵みに感嘆するシーンの冒頭部分である第16節から第17節になります。早速見てみましょう(下写真:ミケランジェロ作ダビデ像/出典:Wikimedia Commons)。

以下、日本聖書協会刊行『聖書 新共同訳 旧約聖書続編つき』より引用

<第1節>

ダビデは王宮に住むようになり、預言者ナタンに言った。「見なさい。わたしはレバノン杉の家に住んでいるが、主の契約の箱は、天幕を張ってその下に置いたままだ。」

<第2節>

ナタンはダビデに言った。「心にあることは何でも実行なさるとよいでしょう。神はあなたと共におられます。」

<第3節>

しかし、その夜、ナタンに臨んだ神の言葉は次のとおりであった。

<第4節>

「わたしの僕ダビデのもとに行って告げよ。主はこう言われる。わたしのために住むべき家を建てるのはあなたではない。

<第5節>

わたしはイスラエルを導き上った日から今日に至るまで、家に住まず、天幕から天幕へ、幕屋から幕屋へと移って来た。

<第6節>

わたしはすべてのイスラエルと常に共に歩んできたが、その間、わたしの民を牧するようにと命じたイスラエルの士師の一人にでも、なぜわたしのためにレバノン杉の家を建てないのか、と言ったことがあろうか。

<第7節>

わたしの僕ダビデに告げよ。万軍の主はこう言われる。わたしは牧場の羊の群れの後ろからあなたを取って、わたしの民イスラエルの指導者にした。

<第8節>

あなたがどこに行こうとも、わたしは共にいて、あなたの行く手から敵をことごとく断ち、地上の大いなる者に並ぶ名を与えよう。

<第9節>

わたしの民イスラエルには一つの所を定め、彼らをそこに植え付ける。民はそこに住み着いて、もはや、おののくことはなく、昔のように不正を行う者に虐げられることもない。

<第10節>

わたしの民イスラエルの上に士師を立てたころからの敵をわたしはことごとく屈服させる。わたしはあなたに告げる。主が、あなたのために家を建てる。

<第11節>

あなたが生涯を終え、先祖のもとに行くとき、あなたの子孫、あなたの子の一人に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。

<第12節>

この者がわたしのために家を建て、わたしは彼の王座をとこしえに堅く据える。

<第13節>

わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。わたしはあなたに先立つ者から取り去ったように、彼から慈しみを取り去りはしない。

<第14節>

わたしは彼をとこしえにわたしの家とわたしの王国の中に立てる。彼の王座はとこしえに堅く据えられる。」

<第15節>

ナタンはこれらの言葉をすべてそのまま、この幻のとおりにダビデに告げた。

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