
出版物上で確認できる最古のものとしては、1779年2月15日発行の三巻にわたる「オルニー讃美歌集(Olney
Hymns)」があり、その第一巻の中の41番目にある「信仰の回顧と期待(Faith's
Review and Expectation)」と銘打たれた6節の詩が今日知られているアメージング・グレースの歌詞となっています。アメージンググレースの他にも348の詩が収録されており、友人の詩人ウィリアム・クーパー(William
Cowper)が書いた67の詩以外はすべてジョンニュートン牧師によるものです。
「信仰の回顧と期待(Faith's Review and Expectation)」自体は、「オルニー讃美歌集(Olney Hymns)」の出版より数年前から既に教会で用いられていたとされており、実際の成立を1760年~1770年の間とする説や、新年の説教のために1773年に書かれたものとする説などがあるようです。
なお、アメリカ ミシガン州カルビン大学(Calvin College)のweb site「Christian Classics Ethereal Library」でこの「オルニー讃美歌集(Olney Hymns)」の全文テキストを確認することができます。
下の歌詞は、1779年の「オルニー讃美歌集(Olney Hymns)」には登場しませんが、アメージンググレースの最後の節として数多くの賛美歌集に掲載されています。ソングブック「アメージンググレース」でもこの最後の節を含める形で歌詞を掲載しています。
When we've been there ten thousand years,
Bright shining as the sun,
We've no less days to sing God's praise
Than when we'd first begun.
この最後の節はジョンニュートン牧師による作詞ではなく、後世になって他の作詞者が付け加えられたとされています。誰が付け加えたのかについては、John P. Rees (1828-1900) とする説がありますが、彼がどういう人物か、本当に彼が付けたのかについては不明です。
一説には、この最後の節が、1829年発行の歌集「the Baptist Songster」に登場する「Jerusalem, My Happy Home」の最後の節として確認できるとされています。また、ストウ夫人(Harriet Beecher Stowe)の著書「アンクルトムの小屋(Uncle Tom's Cabin)」の中で登場するAmazing Graceの歌詞の中にも最後の節として付け加えられているそうです。
「オルニー讃美歌集」の 「信仰の回顧と期待(Faith's Review and Expectation)」のページをよく見ると、「1Chr 17:16,17」という見慣れない記載があることに気が付きます。こうした記号はどうやら「オルニー讃美歌集」に収められた348の詩すべてに付されていて、賛美歌の詠唱のときに何らかの形で参照されるようですが・・・次のページへ続く。
|
EMIミュージック・ジャパン |
ユニバーサル ミュージック クラシック |
|
キングレコード |
コロムビアミュージック |