スペイン狂詩曲

モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel/1875-1937)

『スペイン狂詩曲』(Rapsodie espagnole)は、モーリス・ラヴェルが1908年3月に初演した管弦楽のための狂詩曲。

元々は1台のピアノを2人で演奏する連弾の楽曲だったが、後にオーケストレーションが施された。『夜への前奏曲』、『マラゲーニャ』、『ハバネラ』、『祭り』の4曲から構成される。

ラヴェルが生まれたフランス領バスク地方の街シブール (Ciboure)は、スペインとの国境まで約8kmほどの河口付近の町。写真はラヴェルの生家。

生後まもなくラヴェルら家族はパリへ移住してしまうが、バスク出身の母親はその後も幼いラヴェルに故郷の様子や民話などをよく話して聞かせていた。

一家は移住後も故郷のある南方へ度々旅行に出かけており、村人が中央広場でファンタンゴを歌い踊るシブールの村祭りをラヴェルはことさら楽しみにしていたという。

ラヴェルはスペイン人ピアニストのリカルド・ビニェス(Ricardo Viñes/1875-1943)やスペイン人作曲家のマヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla/1876-1946)らとも深い交流があり、生涯に渡ってスペインとの関わりを持ち続けていた。

【YouTube】 スペイン狂詩曲 第4曲『祭り』

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