エレジー(悲歌)Elegie

ラフマニノフ (Sergei Rachmaninoff/1873-1943)

『エレジー(悲歌) 変ホ短調 Elegie in E-flat minor』(作品3-1)は、ロシアのピアニスト・作曲家ラフマニノフが二十歳前に書き上げたピアノ独奏曲。

全5曲から成るピアノ独奏曲集『幻想的小品集(小曲集)』の第1曲として収められており、同曲集の中でも『エレジー(悲歌)』は最も悲哀に満ちて瞑想的な曲調となっている。哀愁を表現するべく比較的ゆっくりとしたテンポで演奏されるケースが少なくない。

作曲当時のラフマニノフは、1891年(18歳)にモスクワ音楽院ピアノ科を首席で卒業し、同年にピアノ協奏曲第1番を作曲するなど、若さと勢いに満ち溢れていた。

翌年にはモスクワ音楽院作曲科を卒業すると、同年10月のモスクワ電気博覧会にて、今日では『幻想的小品集(小曲集)』の第2曲『鐘(かね)』の名で知られる『前奏曲嬰ハ短調』を初演。これが熱狂的な人気を博し、ラフマニノフの名声は一気に高まった。

『エレジー(悲歌)』および『前奏曲嬰ハ短調』を含む『幻想的小品集』は、モスクワ音楽院で和声を学んだ師であるアントン・アレンスキーに献呈されている。

フィギュアスケート選手のプログラム曲にも

ラフマニノフ作曲のピアノ独奏曲『エレジー(悲歌)』は、カナダの男子フィギュアスケート(シングル)のパトリック・チャン選手(Patrick Chan)がソチ冬季オリンピックが開催される2013-2014シーズンのフリープログラム曲として使用している。

また、『幻想的小品集』第2曲『前奏曲嬰ハ短調』は、女子フィギュアスケート(シングル)浅田真央選手がバンクーバー五輪の2009-2010シーズンにおいて、オーケストラ版をフリープログラムで使用したことで有名となった。

【関連ページ】 フィギュアスケートで使われた曲・音楽

【試聴】ラフマニノフ/幻想的小品集より第1番エレジーOp.3-1/演奏:鈴木 弘尚