グランド・キャニオン組曲

ファーディ・グローフェ(Ferde Grofé/1892-1972)

『グランド・キャニオン組曲』(Grand Canyon Suite)は、『ミシシッピ組曲』を手がけたアメリカの作曲家ファーディ・グローフェが1931年に初演した管弦楽曲。

アメリカのアリゾナ州北部に広がる峡谷グランド・キャニオンを題材とし、「日の出 Sunrise」、「赤い砂漠 Painted Desert」、「山道を行く On the Trail」、「日没 Sunset」、「豪雨 Cloudburst」の5曲で構成される組曲によって、広大なグランド・キャニオンの自然が色彩感覚豊かに表現されている。

第3曲「山道を行く On the Trail」では、旅人と共に山道を行くロバの足音かコミカルに表現されており、組曲から離れて単独での演奏機会も少なくない(photo by amazyble.com)。

ディズニー映画化 アカデミー賞も

1958年、グローフェ『グランド・キャニオン組曲』と実写映像を組み合わせたディズニー短編映画が公開され、翌年のアカデミー短編実写賞(Best Live Action Short Film)を受賞している。

【YouTube】Ferde Grofé - The Grand Canyon Suite

【YouTube】第3曲「山道を行く On the Trail」

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