ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番 アメリカ

交響曲第9番の翌月にボヘミア入植者の町で作曲

『弦楽四重奏曲第12番ヘ長調』作品96「アメリカ」は、ドヴォルザークがアメリカで交響曲第9番「新世界より」を書き上げた翌月の1893年6月に作曲された(初演は1894年1月)。

交響曲第9番を書き終えたドヴォルザークは1893年6月5日、故郷ボヘミアからの入植者が集まるアイオワ州ウィネシーク郡スピルヴィル(Spillville)を夏季休暇のため訪れた。

スピルヴィルは人口数百人程度の小さな町。写真はウィネシーク郡の裁判所とアメリカ南北戦争のモニュメント(出典:wikipedia)。

異国の地アメリカにいながら、チェコ・ボヘミアからの同郷者に囲まれ、祖国が感じられる温かい雰囲気の中で創作意欲がわき、ドヴォルザークはスピルヴィル到着の3日目には『弦楽四重奏曲第12番ヘ長調』の作曲に取り掛かっていた。

楽譜を出版するジムロック社は、同曲の校訂をブラームスに依頼。ブラームスは「作曲するときの(ドヴォルザークの)楽しい様子を聞いて私がどんなにうれしく思っているか伝えてほしい」との伝言を残し、ドヴォルザークをいたく感動させたという。

【試聴】 Dvořák - American Quartet, Prazak Quartet

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