イースターの料理・食べ物は?

キリスト教圏の年中行事・宗教行事

イースター(復活祭)で振る舞われる料理や食べ物については、まずその直前まで執り行われているキリスト教の宗教行事「四旬節(しじゅんせつ)」について軽く触れる必要がある。

四旬節は、日曜日を除いてイースター(復活祭)の40日前の期間を指す(日曜日を含めると46日間)。教派によって「大斎節」、「受難節」とも呼ばれる。

イースター(復活祭)までの40日間で精神的な準備を行う期間とされ、一部の教派では、肉、乳製品、卵、アルコールの摂取などが禁じられる。

イースター(復活祭)当日にこれらの節制が初めて解禁となるため、イースターの料理・食べ物としては、四旬節で禁止されていた動物性食品を使った料理が多く出されることになる。

特に、イースターに関連性の高い卵を使った料理や、乳製品をふんだんに使った復活祭独特の菓子パンやケーキが作られる。

ドイツ・イタリアのパン(ケーキ)

ドイツでは、オシュターフラーデン(Osterfladen)という円形のパン(ケーキ)、イタリアではコロンバ・パスクァーレ(復活祭のハト/Colomba Pasquale)というハトをかたどった菓子パンなどが良く知られている。

上写真は、ドイツのオシュターフラーデン(Osterfladen)。復活祭に欠かせないイースターバニーが粉砂糖で描かれている。

上写真は、イタリアのコロンバ・パスクァーレ。オレンジピール(果皮)を混ぜた生地を鳩をかたどった型に入れて焼き上げられる。

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