「落穂拾い」は、19世紀フランスの画家ミレーによる1857年の作品。パリ郊外の都市フォンテーヌブロー(Fontainebleau)の森のはずれにあるシャイイ(Chailly-en-Bière)の農場が描かれている。
落穂拾い(おちぼひろい)とは、収穫後の田畑に散らばる稲穂や穀物の茎穂を拾う作業をいう。ミレーは、収穫期の刈り入れが終わった後の畑で落ち穂拾いをする貧しい人々に着眼した。

麦の落穂拾いは、旧約聖書の『レビ記(Leviticus)』に定められた律法に従い、貧しい寡婦や貧農などが命をつなぐための権利として認められた慣行で、畑の持ち主が落穂を残さず回収することは戒められていた。
この作品は、1849年6月にパリの政治的混乱やコレラを避けて、当時芸術家たちの集まっていたバルビゾン村に疎開したミレーが描いた農民画のひとつ。
『種をまく人』、『晩鐘』とともに、ミレーやバルビゾン派絵画の代表作と位置付けられている。
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視覚デザイン研究所 画家自身の作品に対する言葉と、同時代の画家・作品に対する言葉、影響を受けた過去の画家・作品に対する言葉を、作品とともに紹介。先人の意外な影響、画家同志の交流、批判、ライバル意識などが垣間見える。 |