![]() |
| ミレー「春」(出典:Wikipedia) |
ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet/1814-1875)は、19世紀フランスの画家。
大地とともに生きる農民の姿を、崇高な宗教的感情を込めて描いたミレーの作品は、早くから日本に紹介され、特に親しまれた。
ミレーの代表作の一つ『種まく人』は、岩波書店のシンボルマークとして採用されている。
1814年、フランスノルマンディー地方ラ・マンシュ県の海辺にあるグリュシーという小さな村に生まれた。8人兄弟の長男。
19歳の時、グリュシーから十数キロ離れたシェルブールの街で絵の修業を始める。22歳の1837年、パリへ出て、当時のアカデミスムの巨匠であったポール・ドラローシュに師事。デッサンや模写のほか、聖書や神話など画題となる古典文学にも学ぶ。
26歳の時、肖像画がサロン(官展)に初入選。生活は貧しく、主に肖像画や裸体画を描いた。この頃の画風は「マニエル・フルーリ(華やかな手法)」と評されており、繊細で柔らかなタッチと明るい色彩が特徴で、神話画などを多く手がけている。
1849年、パリにおけるコレラ流行を避けるため、パリの南方約60キロのバルビゾンへ移住し、以後同地で制作を続けた。
この頃には、共和国政府からの依頼もあり、経済的にも安定して農民画に専念した。代表作『種まく人』をサロンへ出品するのは翌1850年のことである。
ミレーの代表作に数えられる『晩鐘』、『落穂拾い』などの代表的農民画は、バルビゾン移住後の作品である。
ほぼ同じ構図の2つの作品が存在する。岩波書店のシンボルマークとして有名。2枚の『種まく人』のうち、1枚はボストン美術館、もう1枚は山梨県立美術館に所蔵されている。
バルビゾンの馬鈴薯畑で農作業をする夫婦が、教会から聞こえる夕刻のアンジェラスの鐘に合わせて祈りを捧げる様子が描かれている。
落穂拾い(おちぼひろい)とは、収穫後の田畑に散らばる稲穂や穀物の茎穂を拾う作業をいう。ミレーは、収穫期の刈り入れが終わった後の畑で落ち穂拾いをする貧しい人々に着眼した。
羊達が草を食べている傍で、夢中になって編み物をしている可愛らしい少女の姿が描かれている。ミレーはこの他にも、「眠った子の傍らで編物する女」、「がちょう番の少女」など、編み物をする女性をモチーフとした作品をいくつか残している。
|
嶋田出版; 改訂版版 |
山海堂 |
|
ソーテック社 |
MdN |
|
MCプレス |
NHK『迷宮美術館』制作チーム |